カマラ・ハリス副大統領の受諾演説は、女性が最高司令官を務める国への新たな道を求めるものだった。また、それは過去への回帰でもあった。アメリカの自由のための戦いに加わり、誰にも自分を定義させず、自分自身で自分を定義するよう娘に教えた移民の母親への回帰でもあった。
ハリス氏は40分間の演説で、親友の苦境や公民権運動の伝説に触発された厳しい検察官としての経歴や、ホワイトハウス時代の話などを披露したが、雄弁に語るのではなく、会話調で話した。
女性にとって永遠の疑問は、どうすれば声高すぎたり、野心的すぎたり、何か過剰に思われることなく選挙に出馬できるかということだが（常に何かがある。ヒラリー・クリントンの批判を見よ）、ハリスはただ自分らしく、笑ったりすることで、この疑問を解決した。彼女はアメリカ大統領のように見え、話し、民主主義を力強く擁護し、世界を鼓舞し、その約束を新たにする国の能力を誇りに思っていた。
