日本人実業家の白石寛子さんは、オリンピックの観衆を避けるためにパリから逃げた多くのパリ市民の一人だ。彼女は今、パリに残った人々に対して一抹の嫉妬を感じている。
パリがスポーツファンにとって巨大な楽園に変貌するのを見届ける代わりに、彼女とフランス人の夫は2人の子供を連れて夏休みを早めに切り上げ、アメリカ西海岸の国立公園を巡るドライブ旅行に出発した。彼らは8月末に帰国する前に日本を訪問する予定だ。
「街を移動するにはQRコードが必要で、帰るには居住証明が必要でした。パリにいるにはあまりにも混乱していたので、開会式の前に脱出したのです」と白石さんはジャパンタイムズに語った。