ホーム Fuji オリンピックサッカー日本代表キャプテン、ジョエル・フジタが声でチームをリード、ゲームを形作ることでスピード不足を補う

オリンピックサッカー日本代表キャプテン、ジョエル・フジタが声でチームをリード、ゲームを形作ることでスピード不足を補う

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Takuya Matsumoto / The Yomiuri Shimbun
左から2人目のジョエル・チマ・フジタ選手は、火曜日にフランスのボルドーで行われたパラグアイとの試合前にチームメイトと練習している。

オリンピックの日本男子サッカーチームのキャプテンである藤田ジョエルチマさんは、子どもの頃からの甲高い声とリーダーとしての経験を活かして、チームをまとめてきた。

「私の強みは声です。声で試合のリズムを作ります」と藤田は語った。

パリ五輪の男子サッカートーナメント第1ラウンドは開会式前に始まり、日本は水曜日の夜パリで、木曜日の朝日本ではパラグアイを5対0で破った。

「第1試合に勝ったことは非常に重要でした」と藤田は試合後に語った。「とても良い試合ができたので、その勢いに乗ってチームとして準備していきたいです。」

「夜遅い時間にもかかわらず、私たちが受けた支援に感謝しています」と彼は付け加えた。

藤田選手は先発出場した7月17日のフランスとの国際親善試合で、チームメートに細かい指示を出し、自らもゴールを決めた。

藤田さんは、ナイジェリア人の父と日本人の母を持ち、東京都町田市で生まれた。幼稚園の頃、地元のサッカーチーム「町田大蔵サッカークラブ」に入団。チームのキャプテンを務め、練習のない日でもチームメイトを集めてサッカーをしていた。

小学生の頃、コーチの市川雄太さん(39)は彼に、声を上げることの大切さを教えた。「周りを見て何が起こっているか理解しなければ、きちんと声を上げることはできない」と市川さんは彼に言った。

市川氏によると、藤田選手の体力とボールコントロールのスキルは試合で期待を裏切らなかったが、一人で試合の流れを変えるほどの圧倒的なスピードはなかったという。

しかし、彼は試合をコントロールする方法、相手選手の位置や動きを観察し、チームメイトに「もっと前に進め」や「もっと近づけ」と声をかけ、チームが効果的に攻撃し守備できるようにする方法を学んだ。

「彼はチームを動かす素晴らしい能力を持っています。調子が上がらないときでも、声を出してペースを上げることができました」と市川は語った。

藤田選手が高校時代に所属していた東京ヴェルディのユースチームでは、思うように試合に出場できなかったが、控え選手だけの試合でも誰よりも声を出し、ボールを回していたと市川さんは語った。

藤田はJリーグで経験を積み、2022年に初めて日本代表に選出された。

「あなたは私の最高のコーチです」と藤田監督はチームの三本足のカラスのエンブレムが入った青いペナントに書き、市川監督に渡した。代表に初めて選ばれた選手は、指導者にペナントを贈呈するのが通例だ。

藤田は23年にベルギーのチームに移籍。「海外に移籍して、目の前の相手に負けないという気持ちが強くなった」と話す。

「自分らしく、チームがもっと良くなるようにベストを尽くすだけだ」と彼は付け加えた。

日本は1968年のメキシコオリンピック以来初のメダル獲得を目指して戦っている。



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