ウクライナとの戦争は今月、キエフがロシアのクルスク州に侵攻したことで新たな局面に入った。ロシアのウラジーミル・プーチン大統領率いる政府はこの大胆な行動に驚き、ウクライナ軍の士気は高まった。しかし、ウクライナの奇襲攻撃の最終目的が何なのか、またそれがより大きな野望の前兆なのかどうかは不明だ。
ウクライナ軍は過剰に展開しており、ロシアは紛争の他の場所で得た利益を放棄することを余儀なくされていない。プーチン大統領はこうした展開に間違いなく当惑しているが、これは以前にも起こったことだ。彼が戦争の目的を再考せざるを得なくなる可能性は低い。しかし、キエフは停戦交渉や捕虜交換のためのさらなる影響力を獲得した。しかし、この前進は両首都の考え方を根本的に変えるには至っていない。この紛争は続くだろう。
ウクライナは8月6日、2022年2月に戦争が始まって以来、いや第二次世界大戦以来、最大規模のロシア侵攻を開始した。西側諸国の装備や装甲戦闘車両などの支援を受けた推定1万人の部隊がモスクワの南約500キロにあるクルスク州に押し寄せ、1週間以内にロシア領土の最大1000キロを制圧し、推定20万人のロシア民間人を自宅からの避難に追い込んだ。（数字はすべて推定値であり、現時点での統計は信頼できない。）
