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インドの大規模選挙、最終段階の2番目で猛暑の脅威に直面

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ロイター/バウィカ・チャブラ
2024年5月25日、インド北部ハリヤナ州カルナールで行われたインド総選挙第6回投票所で、投票するために到着した人々が有権者名簿で名前の確認を受けている。

ニューデリー(ロイター) – 世界最大の選挙は、土曜日に最も暑くなるかもしれない。インド国民が投票の最後から2番目の段階に参加する中、首都ニューデリーでは気温が47度(華氏117度)まで上昇すると予想されている。

7段階の総選挙のうち6回目となる今回は、首都圏と北部の激戦州であるウッタル・プラデーシュ州とビハール州を含む、8つの州と連邦直轄領の58選挙区に住む1億1100万人以上の人々が投票する資格がある。

当局は、デリーや隣接するハリヤナ州を含むインド北部の一部地域での熱波により、投票率が低かった選挙で有権者が投票所へ足を運んだり列に並んだりする意欲が減退するのではないかと懸念している。

「懸念はあるが、人々が熱波の恐怖を乗り越えて投票に来てくれることを期待している」とデリー選挙管理委員会のP・クリシュナムルシー氏はロイター通信に語った。

ヒンドゥー教民族主義を掲げるインド人民党(BJP)の党首、ナレンドラ・モディ首相は、インド初代首相で独立の英雄、ジャワハルラール・ネルー氏のみが達成した3期連続の勝利が有力視されている。

投票は4月19日に始まり、6月1日に終了し、6月4日に開票される予定。

デリーで投票資格を持つ人の中には、モディ首相の最大のライバルである野党インド国民会議党の党首ラフル・ガンディー氏、ガンディー氏のイタリア生まれの母親ソニア・ガンディー氏、妹のプリヤンカ・ヴァドラ氏などがいる。

ラフル・ガンディー氏は南部ケララ州と、一族の拠点であるウッタル・プラデーシュ州ラーバレリで選挙に立候補しているが、両選挙ともすでに投票が済んでいる。インドでは複数の議席に立候補することは認められているが、当選しても保持できるのは1議席のみである。

また、野党指導者でデリー首相のアルビンド・ケジリワル氏も投票資格がある。汚職事件で約2か月の公判前拘留を経て保釈されたことで、野党運動に新たな弾みがついた。

選挙の初期段階では投票率は低かったが、選挙管理委員会(EC)、著名人、政治家らが繰り返し投票を呼び掛けたため、投票率は改善した。

モディ首相は土曜日の朝、ソーシャルメディアプラットフォームXにメッセージを投稿し、国民、特に女性と若者に「大勢で投票する」よう呼びかけた。「民主主義は国民が選挙プロセスに関与し、積極的に行動することで繁栄する」

選挙管理委員会は、デリーの投票所に医薬品や経口水分補給塩を携えた救急隊員数千人を配備した。また、猛暑の中何時間も列に並んで待たなければならない有権者のために、投票所にはミストマシン、日陰のある待合室、冷水ディスペンサーも設置された。

土曜日に投票が行われる地域の中には、フォーチュン500企業の半数がオフィスを構え、昨年7人が死亡したヒンズー教徒とイスラム教徒の衝突が発生したハリヤナ州のビジネスの中心地グルグラムがある。

宗教は選挙運動の中心を占めており、モディ首相は野党指導者らが親イスラム派であると非難している。アナリストらは、この動きは首相のヒンズー教民族主義支持基盤を刺激する狙いがあるとみている。一方、野党は首相が少数民族を標的にしていると非難している。

選挙委員会は水曜日、BJPと議会に対し選挙活動を自制するよう指示した。



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