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アルゼンチン、作物を守るためヨコバイのゲノムを解読

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ロイターファイル写真
4月20日、アルゼンチンのコルドバ州マルコス・フアレスの国立農業技術研究所の実験圃場で、ヨコバイに襲われたトウモロコシの苗が見られる。

ブエノスアイレス(ロイター) — アルゼンチン政府は6月25日、同国の科学研究所が、同国の最近のトウモロコシ作物の広大な地域を枯死させた原因となった細菌を運ぶ昆虫、ヨコバイのゲノムを解読したと発表した。

政府の声明によれば、ダルブルス・マイディスの遺伝子構成を決定したこの発見は、ヨコバイ駆除に向けた今後の取り組みに役立つだろう。

専門家らは、ヨコバイの個体数がここ数カ月で急増したのは、昨年の南半球の冬に霜が降りなかったことが主な原因で、霜が降りればヨコバイは死滅した可能性が高いと主張している。

植物から樹液を吸い取るこの小さな虫は、トウモロコシに矮小化病を引き起こす細菌を媒介し、主要な穀物作物の穂が緩んだり粒が欠けたりする原因となる。

ロザリオ穀物取引所は、2023~2024年のシーズンに地元農家が4,750万トンのトウモロコシを収穫すると予想しているが、これはヨコバイによる被害のため当初の予測より約5分の1少ない。

「この研究は、この害虫の生態と進化を理解するのに役立ち、ひいては将来の発生を予測し、軽減するのに役立つだろう」と声明では述べ、科学的進歩はヨコバイに耐性のある遺伝子組み換えトウモロコシの新品種の開発にもつながる可能性があると付け加えた。

農業アナリストらは、秋と冬の霜により作物の見通しは改善するはずだが、害虫の影響で農家は2024~25年のトウモロコシ作付け面積を縮小する可能性が高いと述べている。



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