2024年7月30日 11時17分(日本時間)
フランス、ヴィルヌーヴ・ダスク(AP通信)―アジャ・ウィルソン、ブレアナ・スチュワート、ブリトニー・グリナーがペイントエリアを支配し、アメリカが前例のない8連覇を目指すオリンピック初戦の勝利に貢献した。
ウィルソン選手は24得点、13リバウンド、4ブロックショットを記録し、月曜の夜、米国が日本を102対76で破るのに貢献した。
「ペイントエリア内での得点とリバウンドのコントロールは、今後我々にとって非常に重要になるだろう」とウィルソンは語った。「だから、それを継続できれば、良い状態にあると感じている」
スチュワート選手は22得点を挙げ、アメリカは1992年のバルセロナ大会以来56連勝を記録した。
米国は3年前の東京オリンピックでも決勝で日本を破り、7大会連続の金メダルを獲得した。
月曜日の勝利により、この連勝記録は継続する兆しとなった。
「つい最近、このチームと金メダルをかけて対戦したの。彼らのプレースタイルは型破り。3ポイントシュートを多く打ってくる。スピードも速い。彼らには違ったスタイルでプレーさせられる」と、前例のない6度目の金メダル獲得を目指すダイアナ・タウラシは語った。「私たちが少し苦戦した瞬間も見られたと思うけど、その後は慣れてきたわ」
3度目のオリンピック出場となるスチュワート選手は、試合前には少し緊張したと語った。
「この初勝利を収めることができて本当に良かった。日本のようなチームは、相手に本気でやらせれば危険なチームなので、その場で信頼関係を築くことが本当に重要だと思う」とスチュワートは語った。「そして今では、試合ごとに何をするかという雰囲気や基準がわかっている」
アメリカに対して著しく体格に劣る日本は、バスケットへのドライブから3ポイントシュートを熱狂的に打つスタイルで、試合を接戦に持ち込もうとした。
この作戦は17分ほど成功し、前半終了3分1秒前時点で日本は37対32と僅差だった。その後、アメリカはハーフタイム前最後の19得点のうち13点を獲得。残り8.2秒でウィルソンが3点を決めて2桁のリードを広げた。
「我々の強みは、選手層の厚みと高さです」とウィルソンは語った。「ペイント内で彼らを圧倒しようとしましたが、守備面でも彼らの前に出ようとしました。なぜなら日本は猛烈に突進してくるチームで、我々らしくないからです。だから我々は守備の戦術から外れてプレーするようになり、さらに集中することができました。我々が持っている存在感にただただ満足しています。」
木曜日にベルギーと対戦するアメリカは、第3クォーターで試合を終わらせた。チェルシー・グレイがウィルソンに巧みなパスを出し、簡単に得点し、アメリカは勢いに乗った。日本は一度も脅威を与えなかった。
日本は高田真希選手が24得点、山本舞選手が17得点を挙げ、3ポイントシュートを15本決めた。一方、アメリカは3ポイントシュート20本のうち成功はわずか4本にとどまった。
これはグリナーにとって、麻薬所持と密輸の罪で懲役9年の判決を受け、2022年にロシアの刑務所に収監されて以来初の国際試合だった。その時点では、再び母国のためにプレーするというのは夢物語だった。10カ月後、彼女は注目を集めた囚人交換を経て自由の身となった。
それから19か月後、彼女はパリオリンピックにアメリカ代表として出場する。ロシアから帰国後、初の海外遠征となる。
グリナー選手は2021年の金メダルゲームで30ポイントを獲得し、大活躍した。これは金メダル争いでアメリカ人選手が獲得した最高ポイントだった。
彼女は月曜日に11得点、9リバウンドをあげた。ウィルソンが13得点をあげたことで、アメリカはリバウンドで56対27と圧倒的な優位に立った。また、インサイドの得点でも64対22と大きくリードした。
アメリカではサブリナ・イオネスク選手とケルシー・プラム選手がそれぞれ11点を追加した。
アメリカは第2クォーターで恐ろしい瞬間を迎えた。カリア・コッパー選手が日本の町田塁選手と衝突し、1分間倒れたが、その後立ち上がって歩き去り、脇腹を押さえた。彼女は第4クォーターに復帰し、大丈夫そうだった。
シェリル・リーブ監督は、コッパー選手を復帰させる前に彼女と話をしたが、ウィング選手は大丈夫だと言ったと語った。
この試合はバスケットボールの忙しい一日を締めくくるものとなった。ナイジェリアはオーストラリアに驚きの勝利を収めた。アフリカの国がオリンピックで勝利したのは史上2度目だ。ドイツはオリンピック初出場でベルギーを破り、開催国フランスは熱狂的な観衆の前でカナダを破った。