読売新聞
2024年6月15日 20:00(日本時間)
いわゆる「空飛ぶ車」の開発・製造に取り組んでいる新興企業、スカイドライブは金曜日、2025年の大阪・関西万博期間中の有料乗車サービスの提供を断念すると発表した。
愛知県トヨタに本社を置くスタートアップ企業が、この博覧会で空飛ぶクルマのサービスを提供する企業に選ばれた。
空飛ぶ車のサービスは博覧会の目玉として位置付けられているが、指定事業者4社のうちスカイドライブと丸紅の2社は、乗客を乗せずにデモ飛行のみを行う予定だ。
スカイドライブが開発中の機体は全長13メートルで、3人乗り。12個のローターで飛行し、博覧会期間中に商業運航を行う予定。
同社は、この種の商業サービスに必須の条件である、航空機の部品と機能が安全であることを政府が証明する耐空証明を、博覧会前に取得しないことを決定した。
同社は、限られた時間内で、証明書を取得するために必要な広範囲の検査に合格することは困難であると判断した。
ANAホールディングスや日本航空など指定事業者4社のうち、独自に空飛ぶクルマを開発しているのはスカイドライブのみ。
同社は3月に航空機の機体の製造を開始したと発表した。
スカイドライブの担当者は「博覧会での飛行実現を目指し、引き続き開発に全力で取り組んでいく」と話した。
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