国際大会で24連勝し、外国人選手との対戦94戦無敗の東京オリンピック金メダリスト、須崎優衣選手が、火曜日、パリオリンピックのレスリング女子フリースタイル50キロ級第1ラウンドで衝撃の敗北を喫した。
試合終了のブザーが鳴った時、25歳の須崎さんは膝をついて動くこともできず、目はマットに釘付けになっていた。
パリの群衆は唖然とした。
「それが現実かどうかわからなかった」と須崎さんは語った。
これは須崎にとってインドのヴィネシュ・フォガットとの初戦だったが、須崎のタックルをかわして膠着状態に陥った。ヴィネシュの戦略は、ランキング上位の相手に対して極めて守備的になることだった。
須崎選手はその守備的な姿勢をうまく利用して試合をリードしていたように見えたが、試合の最終局面でヴィネシュ選手が猛攻を仕掛け、一瞬須崎選手は躊躇した。最後の10秒でヴィネシュ選手は須崎選手を仰向けにしてうつ伏せの体勢に追い込んだ。
須崎は反撃を試みたが、ゲームオーバーとなった。
「相手の戦略にはまってしまった」と須崎は語った。
東京オリンピックでは、須崎選手は圧倒的な存在感を示し、4試合すべてでポイントを失うことなく勝利し、最終的に金メダルを獲得した。
彼女は過去3年間、他のレスラーたちと練習するために一人で海外を旅し、ロシア南部のダゲスタン共和国に滞在したこともあった。彼女はオリンピックで4つの金メダルを目指すと公言していた。
彼女の勝利への道が今、新たに始まる。
「現時点では、私はチャンピオンになる資格がありません」と彼女は言った。「過去を振り返って、さらに何をする必要があるかを考え、いつかまたオリンピックチャンピオンになれるよう戦い続けます。」
ジャパンタイムズ翻訳
