ホーム jpn 「ナミビアの砂漠」は、その難しい主人公を憎むのが難しいものにしている

「ナミビアの砂漠」は、その難しい主人公を憎むのが難しいものにしている

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脚本執筆の基本ルールの 1 つは、主人公の状況がいかに奇妙で、行動がいかに非道であっても、観客が主人公を好きになれるか、少なくとも共感できる人物でなければならないということです。

謎めいたタイトルの『ナミビアの砂漠』という2作目の長編映画で、山中容子は、そのルールをあえて捨て去り、新進気鋭の女優、河合ゆうみが演じる21歳のヒロインを演じる。ヒロインは、冷淡で、自己中心的で、不誠実で、軽蔑的で、思い通りにならないと、卓越したドラマクイーンとなる。

それでも、今年のカンヌ映画祭の監督週間部門でプレミア上映され、国際批評家連盟賞を獲得したこの過剰に膨らんだ映画は、風変わりで鋭い観察力で、人間とその人間関係の厄介な複雑さにも忠実である。27歳で河合演じるカナとあまり年齢が変わらない山中が脚本を手掛けたこの映画は、内部者の洞察力でジェネレーションZの時代精神も反映している。



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